1月1日の
石川県・上越地区での震災において
ここから始まる「避難所生活」
その中での「災害弱者」の方たちへ
どうか意識や思いを向けていただきたい
僕が今まで経験してきた現場で学んだ事
まとめてみました
一般の方でさえ過酷すぎる日々が始まります
障がいをお持ちの災害弱者の方
その家族の方の過酷さは舌筆に尽くせないことです
難しくとも「お互い様」「共有」「共感」
その精神・・日本人が持つ「相互扶助」の精神で
どうかこの以下の事が参考になれば・・
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視覚障害をお持ちの方を
サポートする時
大切なこと 「言葉で情報を伝える」
視覚に障害のある方は、周囲の状況を目で確認できないので、
情報不 足になります。
また、緊急時は安全面に不安があり、
移動できなかったりします。
声のかけ方
本人のそばへ行き、「町会の○○です。お手伝いが必要ですか?」、
「近所の □□です。一緒に避難先まで行きましょうか?」
などと声をかけると安心します。
説明するときは、ここ、あっち等の曖昧な言葉は使わずに、
前後、左右、上下等、 具体的な言葉を使うようにしましょう。
誘導の仕方
独居の方や、単独で移動している視覚障害の人を見かけたら、
周囲の状況を 説明しながら、避難誘導しましょう。
視覚障害のある人に、腕や肩につかまってもらい、
曲がる方向や段差の上が り下がり等を情報提供しながら、
誘導する人が半歩ほど前を歩きます。
盲導犬を利用している人の場合は、
通常は盲導犬利用者が前を歩いています が、
危険な場合、混雑している時等は、
様子を伝えて一緒に歩きましょう。
避難所での支援
回覧や掲示による情報は伝わりません。
ルーペや弱視用眼鏡を利用している 人も、
掲示物や配布物がある場所を、自分で見つけるのは難しいため、
伝 達事項や各種の情報を、その都度正確に
伝わっているか確認することが必要 です。
避難先等の不慣れな場所では、
随時状況が変化することが想定されます ので、
周囲の環境の説明、トイレ等の生活に必要な誘導をしましょう。
聴覚障害のある方を
サポートする時
大切なこと 「情報提供の仕方を工夫する」
聴覚に障害があるということは、
音による情報のやりとりが難しいという ことです。
災害時の初期や、緊急時は、
情報の多くが「音声」によって伝 達されるため、
聴覚に障害のある方は、必要な情報の入手が困難になります。
コミュニケーションの方法
情報を伝達する方法は手話が望ましいですが、
身振り・筆談等いろいろな 方法があります。
本人の受け答えの様子を見ながら複数の方法を用いた
コ ミュニケーションをとってみましょう。
どんな方法で会話をする時も、
まず相手の視野に入ることが基本です。
話し始めることを表す合図を本人と打ち合わせておくと、
注目しやすくなります。
筆談
筆記は紙や白板・黒板だけではあ りません。
携帯電話・スマートフ ォン等の画面、空中(空書といい ます)、
手のひらに指で書いて伝 えることもできます。
口の動きで伝える
対面しながら、口をきちんと開け て普通に話しましょう。
文章の流れから言葉を判断しますので、
一文 字ごとに区切るのではなく、
句読 点で区切って伝えましょう。
電話の代理を依頼された時
電話の相手の返事等は筆記して渡 すようにしましょう。
その他の方法
身振り・絵・図等があります。本人の希望する方法で行いましょう。
避難所でのサポート
一斉放送等、音声での情報はほとんど伝わりません。
伝達事項や各種の情 報をその都度正確に伝わっているか
確認することが必要です。
肢体障害のある方を
サポートする時
大切なこと 「本人の希望を聞く」
肢体障害の方は、緊急時には普段より移動全般が困難になります。
危険 を避けるためにも本人に確認しながら、
希望にそった支援をしましょう。
杖等を使っている人
本人がゆっくり歩くことができるよ うに、
段差やでこぼこの少ないと ころを選んで誘導します。
歩行しづらそうな人に対しては、
支援の方法を聞き、腕を持つなどの
介 助を行いましょう。
車いすを使っている人
車いすの急な発進や停止、方向 転換は事故のもとです。
動作ごとに「車いすを押します」など
必ず 一声をかけてから介助をしましょ う。
又、階段を上り下りする場合には特にゆっくりと
移動することが基本であり、
車いすごと持ち上げる場合には3~4人で運ぶの が安全です。
避難先での支援
避難先に車いすや杖の利用者、
または移動に支援が必要な人がいる場合には
車いす等が通れる通路を確保してください。
避難先のトイレが使用できない場合等が考えられますので、
必要な支援に協 力しましょう。
知的障害のある方を
サポートする時
大切なこと 「本人のペースに合わせて、分かりやすく」
知的障害は、知能の発達が遅れているために、
生活をするうえで様々な 不自由さが生じます。
言葉を上手に使うことが不得意だったり、
物事の理 解が比較的ゆっくりしています。
複雑な会話や抽象的なことを理解するのが苦手なので、
ゆっくりと穏やかに、短く具体的に説明するなどの配慮が必要です。
また必要に応じて、 絵や写真、文字等を用いると、
正確に情報を伝える手助けとなります。
コミュニケーションの方法・情報の伝え方
声かけは、ゆっくり、具体的に、
短い文ですると分かりやすいです。
落ち着いた口調で優しく接しましょう。
言葉で通じない場合は、絵やジェスチャーで伝えるほか、
文字 ( ひらがな ) で伝えるとわかる人もいます。
自分から要求を伝えられない人もいるので、
実物を見せて選んでもらうこと も有効です。
誘導の仕方 まず近くに介護者等がいないか確認しましょう。
本人のペースに合わせてゆっくり、安全を確保して行います。
段差等足場の悪い所では手を引いたり、
体を支えると移動しやすい人もいます。
誘導の仕方
まず近くに介護者等がいないか確認しましょう。
本人のペースに合わせてゆっくり、安全を確保して行います。
段差等足場の悪い所では手を引いたり、
体を支えると移動しやすい人もいます。
自閉症の方をサポートする時
大切なこと 「ゆっくり、はっきり、短く、明瞭に」
自閉症(知的障害を伴う)の方は、
コミュニケーションや対人関係、生活をするうえで
様々なことにおいて困難さがあります。
災害時や緊急時に おいては、急激な環境の変化が刺激となり
不安や抵抗を言動で強く示す場 合があります。
また、「こだわり」が強い場合が多いことから、
その言動を 周りに「わがまま」と誤解されやすい面があります。
他にも、危険を予測 することや避難の必要性を
理解することが難しい等、災害時においては
特に適切な支援を必要とします
特に気をつけたいこと
【ケガや病気が疑われるとき】
ケガや痛みを伝えられない人もい ます。
また痛みに鈍い人もいるので、 よく観察するとともに、
視覚的に分 かりやすいように
本人の身体を指しながら確認したり、
ばんそうこうを渡 してみる方法があります。
【パニック状態になった時】
急に走り出したり、大声を出すなど、
大きな混乱(パニック)に陥ることが あります。
災害発生時等緊急の場合は、 まず安心できるよう声かけをし、
安全 な場所へ移動します。
差し迫った危険 がない場所では、無理に押さえつけず
落ち着くまで見守りましょう。
(押さえつけたり、大声で叱っても、恐 怖や不安が増し逆効果になります。)
コミュニケーションの方法
一斉に伝えるだけではなく、個別に、ゆっくり、具体的に
声かけをしましょう。
否定的な言葉は使わず肯定的な柔らかい言葉で伝えましょう。
(×「~はダメ!」 ○「~しようね。」)
声かけで分からない時はジェスチャーや絵等で伝えましょう。
自分から要求を伝えられない人もいるので、
実物を見せて選んでもらうこと も有効です。
急に体に触られたり、手を引かれることを嫌う人もいます。
こちらからでは なく相手から腕や肩をつかんでもらうことも有効です。
大きな音や子供の泣き声が苦手な人もいます。
静かなところに移動して様子 を見たり、
刺激を遮断することも有効です。(毛布をかぶる・音楽を聴くなど)
発達障害のある方を
サポートする時
大切なこと 「情報は整理してシンプルに」
発達障害とは、
自閉症 ( 知的障害を伴わない高機能自閉症 )・
アスペル ガー症候群等の広汎性発達障害(PDD)、
学習障害(LD)、
注意欠陥多動性障 害(ADHD)等。
比較的共通している状態として、情報整 理の困難 や、
日々の生活の中で生じる様々な困難から、
プレッ シャーやストレスを抱えていることが挙げられます。
情報の伝え方
情報は一度にたくさん伝えないで、
整理して一つずつ伝えるようにしましょう。
感覚が過敏で不快と感じる音を聞き流せない方もいます。
ざわざわした場所 で一斉に伝えられると、
正しく伝わらない場合があるので、
場所を変えたり個 別に伝えるなどの配慮をしましょう。
メモや文書で伝えるのも有効です。
その場合は強調する部分に色を付けるな どわかりやすくしましょう。
コミュニケーションの取り方
ストレスの表れとして確認行為が頻繁になったり、
一つのことにこだわって思考が堂々巡りしてしまう場合があります。
安心して話ができるよう、ゆっくり、優しい口調で
声をかけリラックスした雰囲気を作りましょう。
コミュニケーションの取り方 気持ちが上手く伝えられない、
言葉にできなくて困っている場合には相手の 状況や気持ちを推察して、
こちらから気持ちを確認しましょう。
また、質問の 内容は「はい」「いいえ」で答えられるものにしましょう。
何に困っているのか、簡潔に尋ねましょう。
この時、複雑な問いかけや強い 口調で接すると
余計にうまく答えられなくなってしまうので、
優しく穏やかな 口調で接するよう配慮しましょう。
決して子ども扱いはせず、
本人を尊重するように話をしましょう。
避難所での対応
発達障害のある子どもやその家族からは、
下記にまとめたようなお願いをされることがあります。
発達障害のある人は、見た目では障害があるようには
見えないことがありますが、
みなさんの理解と支援を必要としています。
発達障害のある人への対応には、コツが必要です。
だから、ご家族など本人の状態を
よくわかっている人が近くにいる場合は、
必ずかかわり方を確認してください
(対応例1)
「必要な物品(薬、食品、筆記用具、玩具など)はありますか?」
(対応例2)
「特に配慮すること(落ちつける場所、話しかけ方など)は
ありますか?」
・発達障害のある人は、日常生活の変化が
想像以上に苦手な場合が多いので、
不安になって奇妙な行動をしたり、
働きかけに強い抵抗を示すこともあります。
だから、行動してほしいことの具体的な
指示、時間を過ごせるものの提供、スケジュールや
場所の変更等を具体的に伝えてほしいです
(対応例3)
「このシート(場所)に座ってください。」
(×:「そっちへ行っては駄目」)
(対応例4)
筆記具と紙、パズル、図鑑、ゲーム等の提供。
(×:何もしないで待たせる)
(対応例5)
「○○(予定)はありません。□□をします。」
(×:黙って強引に手を引く)
(対応例6)「○○は□□(場所)にあります。」
(×:「ここにはない」とだけ言う)
・発達障害のある人は、感覚の刺激に想像以上に
過敏であったり鈍感である場合が多いので、
命にかかわるような指示でも聞きとれなかったり、
大勢の人がいる環境にいることが苦痛で
避難所の中にいられない、治療が必要なのに
平気な顔をしていることもあります。
だから、説明の仕方や居場所の配慮、
健康状態のチェックには一工夫をしてほしい。
(対応例7)文字や絵、実物を使って目に見える形での説明や、
簡潔・穏やかな声での話しかけ。
(対応例8)部屋の角や別室、テントの使用など、
個別空間の保証をしてあげる。
(対応例9)怪我などしていないか、本人の言葉だけでなく、
身体状況を一通りよく見る。
家族の状態の確認
災害の影響で子どもから家族が離れられなくなる場合や、
避難所の中で理解者が得られない場合などに、
発達障害のある人の家族のストレスは高まります。
本人の支援を一番長い時間担当するのは家族であり、
家族のサポートを迅速に行うことは効率的といえます。
必要になる場面
- 多動や衝動的な行動、奇声やパニック、こだわり行動などがあって、 家族が本人との対応に追われている場合。
- 子どもの行動のことで、周囲の避難所にいる人に 理解や協力を得られずに孤立している場合。
家族への具体的な声かけ
- 一日の中で、どのような時間が一番大変ですか?
- どの場所で大変さを感じますか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
発達障害の方が避難所で生活することは
非常に本人や家族に負担が生まれます
ただその負担の「一部」は
一緒に「暮らす」方々との
関係性の中に生まれます
静かに出来なくて 飛び跳ねたり 走り回ったり
我慢できなかったり・・「迷惑行為」的なことで
避難所を利用できない しない選択を余儀なくされる
家族は少なくなくいです。
では、どんな避難所なら安心できるか?
東日本大震災でのアンケートでは
「間仕切りのあるスペースや個室がいい」
「眠る時だけでも別のスペースにしてもらえ
ありがたかった」
「保健婦さんとか、話を聞いてくれる人がいると安心」
「子供は自分の服へのこだわりが強く
支援の服は着れませんでした。
洗濯ができる環境が欲しかった」
そのほか、食物アレルギーや慢性疾患
東北では人工透析の方が本当に命ぎりぎりの方を
僕は多く見ました。
そこも改善されてないのが現状に思います。
避難所では「炭水化物」での食事の配給が主で
野菜・食物繊維が決定的に足りない状態になり
野菜ジュースを活用した実験では
お通じの改善や体調の改善も見られました
以上のことを解決するために
「福祉避難所の
充実が求められる」
寝たきりの高齢者、障がいのある方、妊産婦さん
一般の避難所では共同生活が困難な人が安心出来たり
避難生活が送れるように 耐震性やバリアフリーの構造
介助員を集中して置くなどの条件を満たしている場所を
迅速に作れて 機能させれたらって思うし
そう言う人がすぐに「そこ」に行けるように
要援護者名簿をしっかり活用することが望ましい。
政府は2013年に一応指針を取りまとめてるけど
その後に起きた西日本豪雨の現場でも「それ」は
活かされてなかったし 熊本水害でも・・
活かされてないばかりか
行政は「知らない」んです。
僕の発信力は、微弱。
僕はいつも思ってる
東北で何者でもない僕に
被災者の方はいろいろ話てくれ
教えてくれて
「伝えてくれ」
と、みんな異口同音に言い
僕は「伝えます」と約束をしました
その約束を果たすために
12年いろいろ動いて、発信してきました。
伝えもらったことを
こうして繋いでいく事
先ずは、避難所の運営の中
災害弱者の方へのご理解と協力を・・
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