弱い者たちが夕暮れ、さらに弱いものを叩くことのなきように

 

 

災害の超急性期が徐々に落ち着いてきて

 

「今後」を考えようとし始めた時

 

頭にもたげる不安を「解消」するために

 

人は「敵」を作ってしまうことがあります・・

 

 

残念だけど事実だし、悲しいけど人の業だと思う・・

 

 

東日本大震災の現場でも

 

西日本豪雨の現場でも

 

「外国人の集団が来て 誰もいない家の中に

 勝手に入り込んで お金やモノを盗んでいくのをみた」

 

そう言う話をたくさん聞いた・・・

 

 

100年前の関東大震災の時も

 

「朝鮮人が襲ってくる」みたいな

 

流言飛語が一気に広まり

 

朝鮮人大虐殺があった・・

 

やられる前にやってやるって。

 

 

100年たっても人は弱く脆く

 

今の現状を嘆く時

 

自分より弱い者 攻撃する相手を

 

「作り出そうと」してしまう

 

自分の心の平穏を保つため。

 

 

 

外国人だけでなく

 

もう数か月したら

 

避難所では

 

「うちよりアンタのとこはまだいいよね!」

 

「アンタに何がわかるのさ!」

 

今まで肩組んでいた者同士が

 

「生活再建の早さ」

 

「経済的格差」

 

「仕事のあるなし」

 

様々な「差異」が出てきて

 

世に言う「絆」なんて簡単に断ち切れてしまう

 

 

 

そんな罵りあいもたくさん見てきたし

 

悔し涙も見てきた

 

 

 

 

どうか・・・

 

今 どうしても弱り始める心

 

そこを蝕む不安や嫉妬

 

そこに負けないで欲しいです

 

 

言いたい気持ちもわかる

 

言ってはいけないとは言わない

 

想う事も仕方ない

 

でも、みんな同じじゃない

 

みんなそれぞれなんだ

 

 

「同じ被災者」ではあるけど

 

抱えてる事情は全員「違う」

 

みんな違うんだ

 

 

同じに惑わされず

 

組み込まれず

 

手をつなぎ 肩を組めるところは

 

協同し

 

違う差異があるなら

 

そこは離れて

 

 

弱った心を救うために

 

さらに弱い何かを、誰かを生みだしませんように・・・