オマカセ理美容師になるプロセス～本当の希望を言うタイミングっていつだろう？～

僕は常々こう思ってる

「僕らは信用されていない」

もしくは

「容易に信用されず　本心は最初から語ってもらえない」

って。

じゃぁどんなタイミングで　本当の想い　本当の希望を

お客さんは僕らに告げてくれるんだろうか？？

例えば　本日のゲストの深澤さん

深澤さんの　初来店時の仕上がりは

この時はお悩みの「髪の状態・・ジリジリしてる癖毛の毛先」

この癖を何とかして欲しいって事がメインで

髪型としては　ただこれ以上短くはしたくないってことで

「伸ばしていきたい、ボブにしたい」

がご希望でした。

でも僕には　深澤さんの気にされてる

ジリジリの毛先の癖毛・・・これは深澤さん固有の癖毛・・

ではなく　カットミスと薬剤の過剰反応による単純な

ダメージの蓄積・・そうにしか見えない・・

最近　すごく多いんです。

オーブは「縮毛矯正」が一つのウリで

癖毛のお悩みが結構あるんだけど

最近　癖でなく　僕らサイド

「理美容師が引き起こしたダメージによる髪質の劣化」

それを「癖毛です」と　あえて書けば

言い誤魔化してる輩がいる　少なくないの。

深澤さんもまさにそれで

矯正かけて　毛先のビビりを消して

今度は徐々に毛先を切り落としていけば

確かに癖毛だけど　ジリジリした癖なんてない

でね、そういう流れで

僕のお伝えしたこと　その結果が

間違いでなく　結果に結びついてきた時

「ワタシ　BTSが好きでね・・」

熱くBTSについて語ってくれて

当初　ざっくり「伸ばしたい」くらいにしか

言ってくれなかった未来の希望の髪型を

凄く具体的にお話ししてもらえるようになりました。

そこから韓流的スタイルを目指し

韓流的マッシュに徐々にしていきました。

で

今回もこんな感じに

きっとね・・

お客さんの少なくない比率に

「希望を話そうとしても聞いてくれなかった

   または即、否定された・・・」

「その髪質では無理と言われた」

「希望を伝えたけど　そのようにならなかった」

「家で再現できなかった」

・・・いつも書くけど　僕らは自己防衛のため

お客さんの声　思い　言葉に「否定語」で保険をかけていないか？

一生懸命、想いを伝えようとする人の心を

くみ取ろうとしているか？

その姿勢はもってるか？

それなのに決まりごとのように

「今日はどんな感じにします？」と聞くくせに・・

それに一生懸命話そうとするゲスト

専門用語も　整合性もわからず　何とか伝えようとする

でも　理美容師は　素人であるゲストの

その整合性のない希望　オーダーの言うことのある意味

統一感のなさ　漠然とした物言い。。。

それに対して向き合えてないんじゃないかな？

それは自分も含めね・・

だから「信用」なんてされていないと思うの。

それでも　理美容室に行かなくちゃいけない

緊張するし　上手く伝えられるかな？

言えるかな？わかってくれるかな？

ブログやYouTubeでは　あんな感じだけど

ホントはどうなのかな？？

・・・そんな心理、信用までしきれてない人に

本当の希望・・あなたは言える？？

僕は言えないかも・・・

じゃぁいついうか？

それは　上手くいけば　僕らで言えば

1時間なら1時間の施術中のやり取りで

徐々に心開いてくれてから？　

でも、それでも足りないんだよね

僕は体験として思うに、仕上がりの直前、

その仕上がろうとしてる髪型が

思った形になり　それも簡単に乾かすだけでそれが

カタチになりつつあるとき

「あぁこの人には本当の希望、言っていいんだ」

そう感じてくれた時

「本当は私　今までもこうなりたかったんです

　でもここが割れちゃいやすくて　悩んでいたんです。

　そうやって乾かせば・・・」

みたいに　堰を切ったように想いを伝えてくれて

好きな感じや　今後のさらなる希望も話してくれる。

力量がある人なら　最初から聞き出せるかもだけど

僕はそうではないのかもしれないけど

僕は　間違っても「信用されてる」なんて

最初から思わない。

だから　ビビるし　心配だし　だから向き合わなきゃって思う

そんな時間を　深澤さんとも何度か経て

深澤さんの好きな感じもわかるし

今回のスタイルも

似てるけど全く違うスタイル４つぐらいの

ある意味、とっ散らかった(笑)希望の集合体(≧▽≦)

でも　わかるの。

そう言うもんだよね。

このスタイルの　フンワリ感

で

こっちのスタイルのもみ上げの感じ

さらに　この子の耳にかけた感じが好きで

前髪は　この写真の　このライン・・・

みたいになって初めて

「この人には　何でもとりあえず希望を言っていいんだ」

そう思ってもらえて

僕は知恵を絞り　その複合スタイルを

その人に合わせて生み出す・・・

それが　喜びに繋がる時

笑顔になるんだと思うのね。

オマカセ理美容師・・なるものになる事って

僕にはこのプロセスがあってこそって思うんです。