３年目のスタートライン

３年かかりましたね

３年経って

スタートラインに帰ってきましたね。

今回　何度もそれを思いながら

凄く幸福感を感じつつ

でも　だから物凄い緊張感は

ハンパなかったです。

３年前誓った

絶対にこの人は二度と悲しい思いさせない

自分の全部でただただ「喜んでもらう」

それだけでイイ。

アナタだけじゃない

目の前の人すべてがそう。

それを追求しようと

想いを新たにさせてくれたのは

Ｋさんと出会った３年前の２月、

Ｋさんはこの髪で途方に暮れて

「美容師不信」でいましたね

三年前・・

Ｋさんは何度か通ってた

縮毛矯正専門店なる店で

根元の伸びてクセが出てきた部分の

リタッチ縮毛矯正をかけ

そのお店でカラーもしたそうです。

お店が言う事には

「縮毛矯正もカラーも進化してて

　ウチの店の矯正もカラーも

　ノーダメージなんですよ！」

そう言われたそうですね

そこでＫさんは

カラーもしましたね

でも

髪は一気にボロボロになりました。。。。

何故なら

「縮毛矯正もカラーも進化してて

　ウチの店の矯正もカラーも

　ノーダメージなんですよ！」

そんな薬剤も技法も

この世にはないから・・・

それを信じてんならオメデタイ美容師

信じてなくて「それ」をしてるなら

クソ野郎（失礼）

そして傷んだ髪に追い打ちかけるように

胸まである髪がお気に入りだったのに

傷んでしまって

それを切るとなった・・

「内巻きになるように切っときました」

 出来たのが最初の写真の

まとまらず

傷みきり

外に跳ねてしまう髪・・・

あえて言うなら

「クソ野郎」だった

美容師不信の極限で

笑顔も無くなり

僕の目の前にいるＫさん

そのＫさんと話し合い

信じてもらいたい

喜んでもらいたい

オーブをと言うよりも

俺と言うよりも

理美容師を

信じてもらいたい

その一心で向き合い

渾身の「あまのじゃく式縮毛矯正」で

この時Ｋさんは

「・・・普通に戻った」

そう言ってくれました

その時のブログ・・クリック

普通に戻れた・・そこから

本当に二人三脚で

「普通」に戻った髪を

大切に伸ばしながら今日まで来ましたね。

あれだけ美容室不信だったＫさんが

今では

美容室でしたい「野望リスト」

を書いてくれて　その一環で

毎回　放置タイムは

ご飯を一緒に食べたり

いろんな話したり

オーブでの時間を楽しんでくれるように

なりましたね。

僕にはオーブでの・・というより

美容室を楽しんでもらえるのが嬉しいんです。

僕は東日本大震災ボランティアで

「髪を切る」

その当たり前の行為の

奥深さや大切さを知り

Ｋさんとの出会いで

より深く「女性にとっての髪」の

存在の大きさを教えてもらえました。

知ってはいたけど

なんだろう・・心の物凄い奥に

突き刺していただきました。

今回　教わったのは

「ストレートヘアの喜び」

Ｋさんは中村アンのように

揺れる髪がしたいと

そこを目指してきて

でも今は

「フツーのストレートがイイ感じなんです」

そう仰います。

「それしかない『ストレート』は嫌だったけど

　選択肢がある中で　矯正かけても

　髪は自由に動かせることを知ったら

　真っ直ぐなストレートヘアも良いなって。

　選択肢ない　それしかない・・で真っ直ぐは

　嫌だったけど　何でもできるなら

　ストレートも一周回っていいかなって♥」

目から鱗でした。。。

僕は　縮毛矯正というと「ストレートヘア」

そのストレートヘア「しか」出来ない

縮毛矯正が嫌なだけで

「ストレートヘア」が嫌いではないんだ

選べない　選択肢がない

それが「嫌」であって

ストレートヘアが嫌な訳ではない

ヘアスタイルとして

カールへアもストレートヘアも

それぞれ素晴らしいヘアスタイル

選択の幅

それがあることが大切なんだ

そう教えられました

で

今回はさらに

「希望の髪がどうにでも可能なら

　次の希望は・・」

と

更なる野望を込めて

いただいたオーダーは・・

ずん！！

今回の「野望」は

前髪をつくる！！

＆

カラーリングをする！！

ある意味

縮毛矯正では両方とも

タブーに近い

前髪を作るとクセの影響をすぐに受けて

ウネリがでてしまう。。

カラーリングと縮毛矯正は

共存が難しい

どちらもダメージが大きいから

でも

でも

そのリスクを越えてでも

得たいものがあって

それはずっと変わらず

理美容室を信じてもらいたい

理美容師を信じてもらいたい

その一点でした

だから

今回　最初の３年前と同じように

滅茶苦茶　緊張して　怖くて

でも　全力で向き合いました。

結果は

もう乾かしてる時から

二人で大笑いしながらでしたね

太宰治　「富嶽百景」の冒頭には

人は、完全のたのもしさに接すると、

まず、だらしなくげらげら笑うものらしい。

全身のネジが、他愛なくゆるんで、之はおかしな言いかたであるが、

帯紐《おびひも》といて笑うといったような感じである。

諸君が、もし恋人と逢って、逢ったとたんに、

恋人がげらげら笑い出したら、慶祝である。

必ず、恋人の非礼をとがめてはならぬ。

恋人は、君に逢って、君の完全のたのもしさを、

全身に浴びているのだ。

とあるように

「僕に」では間違っても無いけど

仕上がりの髪・・その確かさに

もうゲラゲラ笑うしかないくらいの

喜びを感じてくれたようです。

カラーは最小で　でもインパクト＝やった感ある

イヤリングカラーと

結んだとき見えるインナーハイライト

ここから先の矯正との共存も

考えてあります。

矯正とカラーの複合技で心傷ついた

Ｋさんが

今やっと３年前の髪の長さと

ヘアカラーを手にして

スタートラインに戻りましたね。

さぁ

ここからです

ここから髪を楽しみましょう！

その為にオーブヘアミュージアムは

ココにあるんですから。