風姿花伝

室町時代のの申楽師・世阿弥は言う

「上手は下手の手本なり　下手は上手の手本なり」

そう　僕は「下手」である

僕と義兄弟・ゆきりんとは今

ヘアアレンジと着付に取り組んでいる

まさか　ダベるだけの友達と

一緒に一つの「仕事」をする

あまつさえ　オーブに

「ゆきの部屋」

なる場所

そんな場所まで作るとは(笑)

そのうち着物ダンス持ち込むんじゃね？な

感じです。

着付のゆきりんもまた　

下手　

である。

例えばシアンちゃんの髪結い＆着付

来年の成人式に向けた

打ち合わせを兼ねた顔合わせで

僕が結わせていただきまして

この長さもはじめての中

試行錯誤で手順を追うので精一杯の

下手なアレンジ

着付も　振袖の着せ付けに悪戦苦闘する

ゆきりん

そして大の仲良し美容師

埼玉のMIKKE☆の

いぐっちゃん

振袖と浴衣の着せ付け

このいぐっちゃんの髪結いのスタイルは

前回もいぐっちゃんに　させてもらった

同じスタイル。

「前回と雰囲気違う～」

そう　若干の　微々たるものの変化に

気付いてもらえたみたい

そう

世阿弥は言う

「初心忘るるべからず」

常に自分の未熟さを知り　精進し続けよ、と

未熟さは知ってる

ゆきりんと僕は　見る人見たら

よくこれでSNSにだせるなって言われるかも

知れないけれど　出し続けてる

それは

世阿弥は言う

「離見の見にてみるところは

　　即ち見所同心の見なり」

観客の立場から己を観て　はじめて己の姿を

見る事が出来る

SNSに出すとね

主観から客観に変わるの

それ即ち自分の事をしっかり観れるの

恥を忍んで・・ってんじゃないけど

それを観て思うのは

世阿弥は言う

「時分の花をまことの花と知る心が

　真実の花になお遠ざかる心なり」

旬の今の美しさを美しさだと思っていると

本当の美しさは遠ざかっていく

けっして　今の技術で作るものを

美しいとは思っていないの

でも僕らは「本当の美しさ」の一つを

知ってると思ってる

それは

「自分たちが楽しい」そう思う事を

それだけをしている。

自分たちが楽しいから

精進できる

で

それで結果が出ないから口惜しい

本気で口惜しい

本当の楽しさ＝本当の美しさは

迷いや怒りや自己否定や嫌悪・・

世阿弥は言う

「秘すれば花」

通説的解釈では

人の心を動かすようなモノコトは

先ずは隠しておいて　匂い立つように

伝えていくモノだ。

でも

僕の独善的解釈は

口惜しさを知ることだ

迷うことを恐れない事だ

怒りや嫌悪感　

それを心に秘してない芸は薄い。

人の心に花を咲かせることはない

僕の解釈ではこうなんだよね。

僕らは今　ヘアアレンジも着せ付けも

「芸」は口惜しくて

迷ってて　自己の出来なさを

見つめてる

だから

楽しい！

風に吹かれ　揺れる姿

時に頼りなく　時に耐え忍ぶ

そんな「下手」である時を「経た」もの

そこを確かにしたモノにしか

伝えられないことがある

その伝えたものが　伝わった人の中で

花と咲く

そう　花かどうかは自分の中にはない

自分の姿　芸　生き方を観た人の中で

判断されるモノなんだ

自分たちが楽しんでない種で

咲く花が綺麗なはずないよね？

楽しい事は悔しさや迷いとセットメニュー

それを受け入れた先に

風姿花伝があるんだと思う

ってなわけで    

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。      

今日も　良い一日をお互いに！！

ではでは！！

 

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