レシピ

独身の頃１０年以上前

風邪をひいて

寝込んでた休みの夜

ふと

東京恵比寿の九十九ラーメンの

味噌チーズラーメン

こいつを食べたくなり

深夜フラフラな体を起こして

車に乗り神奈川の外れ相模原から

東京恵比寿に走り

このラーメンを食べた時

「・・・味がしない・・」

風邪で味覚が壊れてた

でも全部食べた

その時理解した

「このラーメンには炭水化物

　発酵食品　乳脂肪分　油脂・・

　様々な成分が入ってて

　『栄養素』は味があろうが

　なかろうが　美味かろうが

　不味かろうが　摂取できて

　それは命を永らえさせる

　でも・・美味しくないは

　楽しくない

　人は生きてく上では『美味しい』

　実はマストでなく　

　なんらなくても生きていける

　でも・・そんな人生は倖せではない

　人類最大の発明は

　「美味しく食べる事」なんだ」

先日　僕の奥さん・きゃしー

（純然たる日本人）が

ベジタリアン料理の世界大会の

日本代表を選ぶファイナリスト８人へ

選ばれ　闘い

惜しくも入賞を逃したけど

こういう「料理大会」では

美味しさという物差し以外に

大会規定や趣旨や様々な要因が求められる

僕らの理美容の技術大会でも

同じことがあって

サロンワークにはない部分が

重要になる場合がある

サロンワークでは再現性こそ

最重要課題の筆頭に来るだろうけど

大会ではそこはあまり

求められない部分もある

勿論

料理も理美容も

大会での様々なテクニックや思考は

サロンワークに大きく影響や

関係を持つけれど

どこかその日常と大会の

「レシピ」には

違う顔もあるんだよね

シンプルに

「美味しい」

シンプルに

「似合う」

ではない

もう一つ違う顔が

生きてくためなら

美味しいは実は最重要ではない

生きてくだけ考えりゃ

髪を切る事なんてなくても

人は生きていける

でも

僕らは栄養素を摂取すればイイだけじゃない

僕らは髪を切るだけじゃい

切り整えるだけをしてる訳じゃない

食べることで　癒したり喜んだり

髪を切ることで

心の中にあるいろんなものを

切り落としたり

整えたりしてる

このコロナ禍で再認識を

僕らもお客さんも痛感したと思う

生きてく上で必要のない事

その全てに感謝して

その生きていく上で必要ない事の

尊さ　大切さ　意味

それを享受できる今に頭たれて

僕らはその「しあわせ」を

カットやパーマ　カラーの

レシピにして今日も紡いでいこう

君のため選んだ しあわせのレシピを 始めよう　今夜も キャンドルを灯して やすらぎのスープに 今日の日を溶かして くちづけのテリーヌに はげましのジュレ添えて さみしさを炙って とまどいを煮込めば 僕と君の想い　やがて ひとつに薫り出す ゆううつなスパイスも ほほえみのポトフに 投げ込んでしまえれば 形も残らない 君と しあわせのレシピで しあわせを作ろうよ しあわせのレシピで 愛をもっと味わいたい やさしさのムニエル 美しいマリネ 胸焦がすグリエ 匂い立つフロマージュ こぼれ出る心 ひとつまみのジェラシー いつかみんな混ざり合って きれいな愛になる とびきりのキュイジーヌ おやすみのブリュレを もうひとつ　今夜は まどろみをほおばって 夢へと届くように 君と しあわせのレシピで しあわせになろうよ しあわせのレシピで 君をもっと味わいたい しあわせのレシピで しあわせを作ろうよ しあわせのレシピで 愛をもっと味わいたい しあわせのレシピで しあわせになろうよ しあわせのレシピで 君をもっと味わいたい しあわせのレシピで…

僕らは　楽しむために生きている