注文の多いラーメン店

あれは。。車の免許取り立ての

二十歳ソコソコの頃。。

当時は車なきゃ女の子にも相手にされない

だからナケナシノ金はたいて

みんなボロ車買っては

乗り回してました。

ある日友達と先輩と

何人かで伊豆に車で遊びに行く事に・・

熱海を越えて

伊豆の今でも覚えてる

マンボウ亭って和食屋さんを

見つけ駐車場へはいりました。

そこに真っ赤なフェラーリ―が停まってて

僕ら馬鹿な若造は

そのフェラーリ―の前で写真撮ってたの

そのうちボンネットに腹ばいになったり

タイヤに足かけてポーズしたり

今考えたら冷汗もんなことして

はしゃいでたんです。

その光景を笑いながらみてる

中年のご夫婦が。。

「ウケてる！ウケてる！」と

更に過激にフェラーリ―で遊ぶ馬鹿ども

そのうち僕らが飽きて

飯行こうぜって店に向かうと

中年のご夫婦は逆に駐車場に歩いてって

・・・フェラーリ―の鍵あけた！！

僕らそれ見てダッシュで逃げる！！

 ε≡≡ﾍ( ´Д`)ﾉ

やべ～！！持ち主じゃん！！

でもさすが金持ち喧嘩せず

何事も無かったように

あのフェラーリ―独特のエンジン音で

走り去る。。。

で　

逃げ込んだマンボウ亭。

逃げ込んだもんだから店内とか

雰囲気とかよくわからず入ったら

席に通され水が出てきて

慌てたから一口飲んで

メニュー見たら なんせ貧乏人の集まりの僕ら

「。。。。高ぇ・・・💦」

で　そこもダッシュで出た(笑)

何やってんだか(;´Д`A ```

で

腹減って彷徨うと

家系ラーメンの看板があった。

ここが今回の本題の舞台・・・

まぁラーメンなら大丈夫と

車停めて店内に・・

入ってすぐ感じた

「違和感」・・

広い店内。。

確かＬ字型のカウンターで

厨房が見える形。。。

お客さんは単独の男性が２～３人いた・・・

働いてるのは角刈りで細身

白いＴシャツに白いズボン

鉢巻まいた店主と

おばちゃん一人。。。

空気が重い。。。

なんだ？これ？

お客さんは全員うつむいてる。。。

ん？？

僕らは席に着いたけどその空気感から

会話が出来ない感じでそれぞれ

適当に注文する。。。

気難しそうな店主が黙々と作るラーメン。

やがて提供される。。

店主とおばちゃんがそれぞれに置いてく。。

箸を手に取り食べようとした

その瞬間

そこから事件ははじまった！！

「ぅお～い゛！！

　どうだぁ～マズかったら言えよ～

　マズかったら言えよ～

　すぅ～ぐ作り直すっから

　いいかぁ～

　マズかったら言えよ～！！！！」

「喰ってるか～

　マズかったら言えって

　言ってんだろ～

　マズかったら言えってんだぁ～」

そう濁声で　カウンター越しに顔近づけて

メンチ切りながら　一人一人なかば脅迫めいて

マズかったら言えよコノヤロウ！みたいに

何往復も　まるで動物園のクマのように

カウンター内を徘徊し続ける店主！

これマジ！！

もう　マズいも何も味なんてわかるかいな！

な状況で　店主のマズかったら言えよ！

の雄叫びと　

もう仕方ない一心不乱に

麺をすする音だけが響く店内

そこに一本の電話が。。。

おばちゃんが出る

「はい・・はい・・マスター

　今日何時までやってますか？」

店主答える

「９時くれぇ～までだぁぁ！

　マズかったら言えよ～！」

おばちゃん

「９時までです」

電話に応える

すると店主が

「９時ぐれ～って

　いってんだろ～がぁ！！

　９時じゃね～よ

　９時ぐれ～だ！！

　８時５０分に

　閉めたらど～すんだぁ！！」

小学生か！？

Σ(ﾟ□ﾟ；)

って几帳面か！？

さぁ今日も笑え！！

今夜はお家で

家系ラーメンにしよう！

ってなわけで    

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。      

今日も　良い一日をお互いに！！

ではでは！！

 

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