3・11を越えて生きていく僕ら
僕らは多くの悲しみや苦闘や理不尽から
学ばなければならない。
そうしなければ 亡くなった命は無駄になり
喪失した故郷は浮かばれず
やがてまた起こるであろう
災害・・・そこに向き合うことをしなければ
その思いを繋いでいかなければ・・
何者でもない どこの豚の骨ともわからない
僕に 東日本大震災の被災地の方は
いろいろ話をしてくれたし
言葉を越えた表情や握りしめた拳
爪が食い込むほどきつく握ったあの手
僕はいつも思う
「俺たちは、お前に『伝えてくれ』そう言った
それは あの3・11を伝えろじゃない
あの日から起きた事 あの日からの事も全部
お前が見たもの聞いたもの 感じたもの全部
お前の一生かけて伝えろって事だ
だから俺たちはお前に話、託してんだ」
その課題を13年胸に生きてきた。
NHKにも 行政にも 時には被災者にさえ
ボランティア団体にも
僕は噛みついて 時に暴れて 無茶苦茶して
意地でもその「課題」を模索しながら
カッコよく言えば 戦ってきた。
今回、参加者限定 クローズで行った
3年半前の「熊本水害」支援企画。
今までは知り合い1人といない町に行って
活動してきたけど
ついに「知り合い」が被災してしまった・・・
支援企画は、美容師・理容師向けの
カット講座をオンラインで開きました
被災した人を「支援」する時
された側の「ありがたい」と言う感情・・
それは凄く大切だし そう思うだろうけど
どこかに「負担」がかかる・・
だから僕はその「負担」を軽減するため
「いい?これは支援じゃないよ
仕事の依頼だからね!
今は出来なくてもいい
でも自分の生活や仕事が目途付いたら
『仕事』としてやってくれ
支援じゃないからね」
講習料を前払いしていただいた関係上
クローズでの規格にならざるを得なかった
皆さんには「来る時」に開催と言う形にして
お待たせしちゃったけど 何とか開催できました
本当にお待たせした皆様 お待ちいただき
ありがとうございました。
クローズの開催企画ですから
カット講座についてはお見せ出来ないけど
やはり13年前に受けとった「課題」を僕なりに
果たさせていただければと
今回の彼らの「言葉」を
今回の熊本水害を受け
「テナント営業」という形態の持つ
災害・被災時の「脆弱性」に気づかされました。
テナントは、言うに及ばず「大家」さんがいます
不動産管理会社も間に入るでしょう
営業してる「店」は
備品も壁紙も電気もカウンターも
そこにある物は「借主」のものです
なんんら そこで営業してきて培った
顧客、売り上げ・・生業と言うものは
「借主」のものです
でも、災害を受け
被災した「店」・・所有者である
大家さんへは 助成金や補償金など
手厚い「支援」が行政からあります
でも「借主」にはほとんどそれがないのです。
だから今回受け取ったメッセージ
「保険」
そこの重要性を彼は何度も口にしています
一切の保証も受けられないのに
その「場所」の泥を掻き 片付けました
勿論、いままでの「店」への愛情からだけど
この時は 一切の支援、支えがないなんて・・
でも今回 このお店を離れ
彼は自分のお店を建て オープンしました
ちなみに この被災した場所のテナントは
今も借り手の無い状態でした。
(ざまぁみ・・・自粛)
もう一人の彼は
今までのテナントに残る選択をしました
それでも「大家」との軋轢は
僕が滞在中も 多少感じるような出来事も・・
テナントでの営業をしてる方
多いと思います。
是非、一度「契約書」を再確認し
読み込んで もしも不備や不安があるなら
更新時に話し合えることがあるなら
話し合い お互い対立ではなく
共有し 理解しあい
相互扶助・・空きテナントにさえ
なるリスクだって大家側にはあるんだし
お互いが利益を受け止めれるように
しておくこと、
そして「保険」に加入し
「その時」に備えておくこと
当たり前のようで
でも見落としがちの大切なことが
災害時には重くのしかかる・・
どうか彼らの理不尽や苦闘を
無駄にしないで欲しいと思います
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