髪を切るだけの場所じゃもったいない！

最初のお電話の声は、まるで

「怯えて」いらした。

でも「伝えたい」ことがあるのか

か細い声で話が溢れた

でも僕は施術中だったので

「すみません　今ゆっくりお話聞けないんで

　こちらから折り返しお電話します

　よろしいですか？」

そう言って一旦切って

手が空いた時　折り返しお電話した

その時の声は　さっきより

少しだけ明るかった

想いを語るその声は

どんどん明るくなっていく

僕も頷いて　答えて　

何分もしゃべって

彼女は髪が

立った状態で「ふくらはぎ」か「くるぶし」

ぐらいまでの長さがあり

バッサリ切って　ヘアドネーションをして

坊主に近い短髪にしたいとのこと

今まではグルグル捩じり上げ

お団子頭にして過ごしていたとのこと

そこから想像できるのは「結び癖」

髪は強いヒネリや結ぶ圧力などが

日々かかると　そこにパーマをかけたような

癖がついてしまい　縮毛矯正を

かけないと取れない状態になる

そういう髪であることは

想像に難くないけど

万が一　万万が一

それが活かせるかもしれない

短くすることでね

いろんな可能性や「声」の感じから

・・・・しっかり、ゆっくり

話をしてから　何をどうするか決めよう

そう思い

「したらメニュー決めず　

どうするか決めずいらしてください。

Wさんのあと　予約いれないんで　

好きなだけ話して

　どうするか決めましょ！」

で、ご来店していただけた　Wさん

Σ(ﾟ□ﾟ；)

マジに床につく勢い！！

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ご注意を

 *美容室チェーンの

AUBE　HAIR　○○・・

オーブヘアー○○というサロン・会社と

当店、orb hair museum

オーブヘアミュージアム  は、

一切関係ございません

ど～も　 

趣味はダイエット 特技はリバウンド 

ダイエットに希望を詰め込んだつもりでいたら 

間違えて脂肪が詰まった

 神奈川は相模原市は緑区って言う    

 もともと津久井郡だった片田舎で 

 orb　hair museumって理美容室やっている、 

 お酒と音楽をこよなく愛するケンです！！

さて、、、、

ゆっくり話しましょ(≧▽≦)

すごく坊主みたいにもしたいって

言ってたけど　マジですか？

どんなイメージだろ？

そんな会話からはじまり

Wさんとのお話がはじまり

Wさんの想像してたコト

それが現実にはどうか？

そもそも「坊主」ってどういうのを

思い描いていたのか？

短くしたら　その先どうしていくのか？

なんで短くしたいのか？

その変化を求めるマインドの在りか

とにかく話して

でも話してる最中の仕草をつぶさに観察

バック・服の質感それらからも

様々想像めぐらす

やがて「坊主」と言うスタイルは

「坊主ではなく」ベリーショートで

この長さ　結んでお団子にしてた髪には

結び癖以上に難しい

根元からの生え方の割れ「クレパス」

この方は男性だけど

分かるかな？髪がアッチコッチに

方向づけられてて　割れてるのが

ベリーショートではこうなりやすく

こういうケースでは

このくらい切り込まないと

クレパスは消せないの

その説明をして

「それは想像してたのと違う・・・」

となり　話していくうちに

そういう短いスタイル出来ないのであれば

「結べる長さ」を残したいとのことで

ドネーションカットをして

シャンプーしてみれば・・・

縮毛矯正、確定（笑）

で　すっ飛ばして

仕上がりが

縮毛矯正で結び癖、解消

でもorbは

その解消だけでなく

何て言うか「心の澱」をも

髪とともに切り落とすというか

上手く言えないけど・・・

吐き出したり　泣いたり

いや、床屋でそんなこと

する必要もなければ

担う必要もないんだけど

でもWさんも泣きながら

今までや　今を話してくれて

もちろん途中で笑いもしたり

様々な感情を出してくれて

悩みや心の澱を出してくれて

それを僕が濾紙になれたか分からないけど

漉しとってあげれたか分からないけど

ただ・・

やっぱりここ（orb）は

髪を切るだけの場所

じゃないんだって思うのです

初対面の方でも

むしろ初対面でその人を知らないから

知り合いや近しい人にこそ言えない

心の奥の奥の底を

吐き出せる時ってあるよね？

僕はそういう立ち位置にいる人間なんだなって

最近本当に強く思う

何もできないのだけれども

何を解決も出来ないんだけど

そこに　ここに存在してることに

少しだけ意味を自分で感じられる・・かな