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不感症

 

 

繰り返される災害は人の心を

 

「不感症」にさせる。

 

 

 

 

 

東日本大震災の現場を

 

発災直後から見て

 

その後

 

西日本豪雨

 

台風19号災害

 

そして熊本豪雨災害

 

 

 

 

橋が流された熊本の現場。。

 

 

 

 

この周辺は5か月たったこの時でも

 

片付けが一向に進んでいなかった。

 

 

その景色は きっと

 

はじめて「被災地」を見た人には

 

衝撃なんだろう。

 

でもこの10年

 

こう言う場所にばかり行っていた僕には

 

見慣れた景色になっていた。

 

 

 

僕は「被災地」に行ってる人で

 

「被災者」でもないし

 

何もわかっていない

 

僕は「不感症」になった

 

 

ただの知ったかぶり野郎だ。

 

 

 

 

悲しみも知らない

 

失ったこともない

 

冷たい床の硬さも

 

知らない人の寝息も

 

何もしらない

 

 

 

熊本水害から1年

 

西日本豪雨から3年

 

東日本から10年

 

 

僕は何も失っていない

 

 

 

僕には歳月を数える資格はない

 

 

なにかを語る言葉もない

 

 

ただ

 

不感症になってしまっても

 

必死に感じようと思う

 

それが何にもならないんだけど。

 

疑似的だろうが

 

イメージだろうが

 

届かなかろうが

 

甘ちゃんだろうが

 

それをしなくちゃいけないんだ。