時の雫

正月になると

思い出す逸話が毎年あるの

それは

アニメで有名な一休さんの話で

こう叫びながら　頭蓋骨を手に

街を練り歩いた

実際の一休さんは当時のお坊さんにしては

破戒僧で女犯もしてたし肉も食ってた

言うなれば

変り者で

正月のめでたいと世間が言う中

死へのまた一歩をみんな歩んでるんだぞ

と練り歩くメンドクサイ奴。

思うんですよ

ヒネクレてる僕は

めでたい、めでたいとなると

その反対を考えちゃう。

日本人は正月という

「一里塚」を越えると

去年を「過去」という

時の流れに押し流すチカラが

強くなる気がするの

でも・・

その時の流れの中

流せない人もいる

流してはいけない事もあると思うの

置き去りにしてはいけないコト

置き去りにしてはいけない人たちが

いると思うんだよね。

今年は東日本大震災から１０年にあたる

きっとここからコロナ禍ではあっても

震災１０年　という区切りと言う

よく分からない「流れ」が激しさを

増すだろうね。

それは仕方ないのかも知れない

人は「区切り」をどこかで求めるし

ある部分そうしないと　

先に進めない事もあるのかも知れない

でもね・・

流せないもんは流せない

流しちゃいけないものは

流しちゃいけない

流せないことが執着みたいに言う向きもある

流せないことが弱いかのように言う人もいる

でも

それは震災云々関係なく

交通事故で大切な人を亡くした人

家を火事で失った人

コロナで仕事　店を失った人

他人の設定した「区切り」なんて

クソ喰らえなんだよ

時は等しく流れるけど

心に時の雫がおちてく

スピードは個々に違う。

その早い遅いは

人の強弱　優劣なんかではない

誰もがもがき

誰もが悩んで

誰もがそれでも・・と思いつつ

でもそれでも「区切り」なんて

意味を持てない人がいる

熊本地震も　九州豪雨も

西日本豪雨も　台風１９号も

時は流れて　被災していない

僕を含め僕らには「過去」という

時の流れの中　そう言うものに

なってるんだけど

まだ「あの日」から動けない人が

まだ「あの日」のままの人が

確かにいる

正月は

めでたいかもしれない

でも

時の流れを想いたい

その時の流れの中にいる

もがいてる人の想いに心を

僕は今こそ

正月こそ馳せたい

一休さんは　歳をとることは

死へ向かう事　その世の無常を

あえて説いてあるいた

それを知る事は人生を　命の意味に

向き合い　なにげない日々さえ大切に

生きようと伝えた。

やり口はメンドクサいけど(笑)

日々を大切に生きる時

僕らは一人では生きられない

僕だけが僕を大切にしても

生きては行けないことに気づくはず

僕らはたくさんの命にかかわって

生きている

めでたい正月

どこか去年を過去に押しやる正月

その流れに何を見るか？

めでたいよね

新年さ

だからこそ

想い　見て　考えたい事も

あると思うんだよね。

あぁ今年もこのブログは

めんどくさいブログになるね(笑)