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もう何年前かね～２０年くらい前？

 

ある女性とお付き合いしてて

 

その恋が終わる時が来て

 

最後に逢う日が来ました・・・

 

 

そんなある日　突然頭の中で声がした

 

 

 

まさに天の声（！？）

 

それは・・

 

 

 

「シュークリームを

　　　　焼きなさい」

 

 

 

 

 

・・これマジよ(笑)

 

 

で　

 

「はっ？？シュークリーム？？焼いたことないし💦」

 

でもそれしか声はしなかった。。

 

 

で

 

え～～？？？ってなりながらも

 

今までの感謝を何かで表したいと思ってたから

 

「・・・そうか～シュークリームかぁ～」

 

と　でも当時はこんなにネットがある訳じゃない

 

クックパッドもまだない時代

 

作ったことないお菓子焼くには「レシピ本」しかない

 

 

で

 

近所の本屋に行き

 

レシピ本を見る

 

ページをめくれば　シュー生地のいくつかのお菓子

 

あったあったと　その本買おうとしたら

 

全編カラーのそのレシピ本は高額💦

 

え～～！！俺　シュークリームだけでいいのに・・

 

 

で　本屋の店員の目を盗み材料は写メとって

 

作る工程は　店員の目が気になり写メ断念・・

 

だから必死に記憶！！

 

 

で　近所のスーパーで買い物して

 

訳のワカラン　天の声　に導かれ

 

シュークリームを作り始めます。

 

それもリング状にして作る

 

パリブレスト。

 

 

 

これも僕お手製　今じゃ作れるのねン！

 

 

 

鍋に水とバター入れて

 

粉ブッコンで混ぜて

 

卵でのばして・・・

 

 

「なんだ簡単ぢゃん！！」

 

そう想いながら生地が出来る。

 

 

で

 

それを絞り袋に入れ絞り出し

 

オーブンに・・・

 

 

 

でもここで大誤算

 

その当時俺　

 

オーブンとトースターの

 

違いさえ知らなかったのね

 

 

 

ほらだってオーブントースター言うぢゃん！

 

 

で　ウチにあったのはオーブントースター

 

余熱も出来ない細かな温度設定もない

 

機密性もない

 

ただのパン焼き器(ﾟДﾟ;)

 

 

 

でも　ンなこと知らね～僕は

 

絞り出した生地を　銀紙の上に乗せ（天板さえない(笑)）

 

オーブントースターに入れて

 

確か２００度とか書いてあったなって

 

その温度で焼きはじめる。

 

 

庫内が赤く染まり　生地が徐々に

 

色が変わり　少し膨らんできた

 

「楽勝じゃん！」

 

 

そう思ったら　膨らんだ生地が上の熱線に

 

近づき過ぎ焦げだす(ﾟДﾟ;)

 

 

ヤバい！！

 

焦げた！！

 

 

 

 

最初からやり直し

 

 

でも　なぜ焦げるのか

 

温度高いのかな？機器によって差もあるんだろうな

 

で

 

二回目は温度下げて焼く

 

。。。膨らまない・・・

 

 

あれ？？やっぱ２００度か～

 

で

 

３回目

 

今度は２００度

 

焦げ対策に　銀紙を用意

 

膨らんで来たら上に銀紙をかぶせる作戦！

 

よし！膨らんできた！！

 

今だ！！って扉あけ　銀紙投入

 

膨らみかけた生地が一気にしぼむ・・

 

 

あれ？？

 

扉あけ銀紙外す

 

少しして少しだけ膨らむ　

 

また銀紙フタ投入！！

 

 

今度は少し膨らんだ状態を維持してる！

 

 

よし！なるほど！こうやるのか！！

 

 

で　生クリームも混ぜなくちゃって

 

焼け具合見つつ生クリームたてはじめる

 

 

勿論　生クリームの立て方なんて知らないし

 

要は混ぜりゃイイんだろ？って

 

クリームをボウルにうつし　サクランボのお酒を

 

入れて　電動のハンドミキサーなんてないから

 

手で泡立て始める

 

。。。。５分。。。１０分。。。一向に

 

液体に変化はない💦

 

あれ？？？？？

 

 

そうこうしてるとオーブントースターが

 

チ~ン☆彡

 

 

おっ焼けた焼けたと

 

オーブンから出せば

 

ちゃんと膨らんでる！！

 

 

OK!OK!

 

 

で　生クリームに集中！

 

 

でも何も変化ない

 

焦る！高速回転で手を動かしてると

 

なんとな～く固まって来た気もする

 

でも１時間混ぜてこれ？？

 

 

はぁ・・疲れるなって焼きあがった

 

生地を見たら

 

Σ(ﾟ□ﾟ；)！！！！！

 

しぼんで潰れてる！！！？？？

 

 

はぁ！？？

 

ペチャンコやん！！

 

 

なぜ！？

 

これじゃクリームはさめない！！

 

 

 

慌ててまた生地作り

 

同じように焼く

 

銀紙フタ作戦で

 

で

 

焼きあがる

 

生クリームに集中　　

 

またほんのり固まってきてる

 

焼けた生地を見る

 

なんとまたペチャンコ！？

 

 

きゃぁぁぁ～～（ T T ）

 

何事だ！！？？

 

 

また生地作り→焼く→焼きあがる→生クリーム

 

→少し固まってきた→生地しぼむ

 

 

これが５～６回続く

 

地獄です・・

 

 

 

 

生クリームは　一応クリーム状・・

 

と言ってもダラダラ流れる状態で

 

「クリーム」ではない(ﾟДﾟ;)

 

 

で　何度も焼いては潰れた

 

大量の丸いリング状のインドカレー喰う時の

 

ナンみたいなのが積み上がる・・

 

 

 

ある意味恐慌状態・・・

 

 

しかし　もう待ち合わせの時間に間に合わない

 

 

どうする？ケン！？

 

 

天の声に導かれ

 

もしかしたらこのシュークリームで

 

やり直せるんじゃないか？

 

でなくとも今までの感謝の気持ちを

 

伝えたいんじゃないのか？

 

 

で　窮鼠猫を噛む！！

 

僕は

 

積み上がったナン（ではないシュー生地）と

 

混ぜて（流れ落ちる）生クリームを

 

「ミルフィーユ」状にして

 

ケーキにしよう！！

 

そう思いつき

 

ナン→クリーム＋いちご→ナン→クリーム＋いちご

 

→ナン→クリーム＋いちご→ナン→クリーム＋いちご

 

→ナン→クリーム＋いちご・・・

 

 

観るも奇妙な物体が出来上がる

 

でも僕には必死さの現れ想いの発露！

 

挟むごとに横から流れ出るクリームを

 

拭いて(笑)なんとか　

 

 

 

自称シューのミルフィーユ仕立て

 

 

 

が出来上がる(ﾟДﾟ;)

 

 

 

それを箱に入れ

 

待ち合わせ場所に。。。

 

 

駅で待ち合わせ

 

僕は車を降りて自称シューのミルフィーユ仕立ての

 

箱をもち　急ぐ

 

箱の底には流れ出たクリームのせいで

 

シミが。。ヤバい底抜ける(ﾟДﾟ;)

 

 

 

で　その子と逢う。

 

 

今までの感謝を込めて

 

自称シューのミルフィーユ仕立てを渡す

 

 

中を見る彼女。

 

 

 

泣きだす彼女・・

 

 

もしかしてこれに感動して

 

やり直せるのか？？

 

 

 

 

しゃくりあげるように泣いて

 

彼女はポツリと・・・

 

 

「だから重いんだよ・・

 

　　　　こういうのが・・」

 

ってなわけで    

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。      

 

今日も　良い一日をお互いに！！

 

 

ではでは！！

 

 

 

 

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