復興は踊る されど、、、

 

 

この季節がきて

 

今年は10年目と言われ

 

区切りの年何ても言われる

 

 

 

区切りが「苦」切り・・

 

もう過去でしょ

 

まだそうなの

 

前向こうよ

 

進んでいこう・・・

 

 

カタチの戻る「物」

 

家 道 ビル 街・・

 

カタチあるものが戻れば戻るほど

 

絶対に戻せない「者」。。

 

それは区切るも 節目も何も存在しない

 

 

 

 

 

復興ってなんだろう?

 

2年前くらい東北でそのことを

 

聞いて回る1年にしようと

 

行く先々で聞いて回った

 

 

経済を言う方もいた

 

笑顔を言う方もいた

 

 

でも

 

ある大学生はこう言った

 

 

「復興はない」

 

 

 

 

・・・・・

 

 

「僕が生まれた地区は

 目の前が海 そして土地は畑や

 田んぼがって

 そこで摂れた野菜やお米や魚を

 食べて育って

 

 震災で土地は流され、なくなって

 石巻の街中に引っ越して

 そこではじめて買って牡蠣を食べた時

 『不味い』って思ったんです。

 

 僕の育った海は特殊な海域で

 牡蠣の生育に物凄くあってて

 美味しいんです。

 

 野菜も米も美味しい

 

 僕はこれからの人生でそれらを

 もう一生食べられない

 覚えてる 味を覚えてるけど

 もう食べられない。。

 

 震災で失くしたのはそう言うものも

 あるとしたら 僕には『復興』は

 一生ないです。

 

 復興って何か?って聞かれたら

 この震災を経験した人全員が死に絶えて

 その後の世界 震災をしらない

 その世界が普通って人だけの世界に

 なったら『復興』じゃないですか?」

 

 

 

僕は二の句が付けない程の

 

衝撃を受けた。。。

 

 

そこまでなんだ・・

 

そう言う事なんだ・・・

 

 

僕のゲストの原発被災者の方にも

 

この話したら ある意味「絶句」して

 

そうかもね・・って深い声でつぶやいた。。。

 

 

 

街がキレイに整う事

 

人が行きかう事

 

経済がまわり

 

暮らしが安定し

 

一見 いわゆる「復興」というもの

 

TVやメディアで取り上げられ

 

語られ 観させられる

 

街や人の姿

 

 

 

たとえそれらが

 

明るく朗らかで

 

前向きであって

 

「復興」という言葉が踊ろうとも

 

その足元には

 

まだあの日の津波は渦を巻いて

 

人の心の中にうごめいて

 

大切な何かを引き裂いてる。。。

 

 

別に

 

だからって観方を変えてくれって

 

話じゃない

 

でもね・・

 

それを知ろう

 

 

 

俺は

 

知ることをあきらめない

 

死ぬまで

 

知ることをあきらめない