深夜新宿発夜行バスに乗り
石巻に着きました。
出発前毎回撮る自撮り
顔が何度撮ってもこわばり
笑えない
以前から吠えてる東日本大震災ボランティア活動の
ある意味仕上げなのか なんなのか
自分でも正直分からないけど
とにかく衝動が抑えられず
また どうしてもステージに上げたい人がいて
その人のために(一回しか会った事ないけど)
いつもの見切り発車で突っ走り出した
GOD SAVE THE ROCK‘N’ROLL
企画を後から考える相変わらずのバカ
なんだけど
結局僕は最初のあの日に帰ったんだよね
それは
「震災の本当の姿を伝えてくれ」
初めて行った石巻で沢山の人に
言われた言葉 その約束。。
そこから発信を始め
一緒に行きたい！
って仲間が増え
僕はボランティアグループｃｏｃｏｒｏを作り
約７年仲間と活動してきた。
ボランティアがやがて街の力を削ぎ
街に被災者と非被災者との間に断絶を生む。。
ボランティアがいる限りこの街は
被災地であり続けてしまう
被災者でい続けさせてしまう。。
そう気づき 泣いてすがるお婆ちゃんもいたけど
鬼になって もう来ないんだよ って
別れた。。。
でも 僕はボランティアの最終形態が
友達になればいいとも気づいてて
そこからは一人石巻に通い続けてる。
やがてそんな中また コト を起こそうと
動き出してしまったのが
GOD SAVE THE ROCK‘N’ROLL。。。
企画が固まってきて
今こうして動き出し
昨日の夜。。
バスに乗る直前
吐き気する程気持ちが悪くなる
いや
正確には気持ちは悪くない
でも吐き気がする。。
その理由は
怖い
って感情が止まらなくなった
このボランティア活動。。。
実は毎回毎回怖くて怖くて本当に怖くて
精神的に辛かった
一人ピイピイ泣いてたし
自分の力のなさ小ささ
どうしようもなさに皆んなを毎回
巻き込んで ボロボロに疲れさせて
いつも申し訳ない。。そんな感情を
抱え続けていた。
でも 笑って ケンさんだから俺はやるんだよって
不眠不休で駆けつけてくれた人
何頼んでも二つ返事の奴
僕の理不尽なスケジュールに文句一つ
言わないみんな。。。
僕には仲間がいた
それが今は一人。。。
そこに気付いた時僕は
物凄く怖くなった
機材借りて運ぶのも俺一人
ステージ組むのも俺一人？
出来るわけないじゃん
でも。。やるしかないんだ。。
いや 今までの突拍子も無い事を
出来たのは 仲間がいたからじゃん
出来るのか？俺。。。
その不安から
そしていよいよ企画書持って音響や様々な人に
依頼や理解を求める旅が始まる直前に
吐き気が襲ってきた。。。
そんなバスに乗る直前
奥さんが励ましのメッセージをくれた
その時 尼崎の美容室Ciaoのポンちゃんが
少しでも癒しにと
ポンちゃんが夏休みで行った出雲 渓谷の動画を
送ってくれた。。。
そしてバスが仙台に着く時
石巻の僕の最大の理解者
BAR Bugのユウスケさんが
「ケンさんもう着きますか？コンビニで時間つぶし？
もし朝行くとこなければ
店解放するから好きに休んでください」
彼はまだ津波の跡が残る震災一ヶ月目に
僕らが突然 今夜ライブやらせて！と
水に浸かったソファにみんなでゴミ袋かけて
まだグチャグチャの街 車がひっくり返り
足元はぬかるんで 停電だらけのあの
惨状の中 ライブをやらせてもらってからの縁
いつでも絶対前には出ないけど
絶対俺を後ろから見ててくれ支え続けてくれた存在。。
一人だって思ってたけど
俺にはちゃんとこうして声をかけてくれる
仲間がいた。。
目の前に必死で
まわり見えてなかった。。。
孤独ではない
一人でも孤独ではない
そうだよね
このお金使ってって多くの人が
オーブのゲストが
こんな訳わからん事に声をかけて
お金まで出してくれる。。。。
思い上がってたね
俺は孤独ではない。
東北は学べるな。。毎回毎回。。
さぁ
石巻は雨
豊穣の雨
僕は
この地の雨は
あの日の涙
あの日からの復興に向け流した汗
それらが揺れた大地に染み込んで 地下水になり
川になり海に届き 空に還り
雲となり今 故郷に戻り潤す雨と思っている
だから僕のイベントには雨はつきものなんだ
みんなが 魂が還って来てるって思うの。
その雨を受けながら
これから大川小学校に向かいます。
神は人に力を与えるかもしれないけど
その力で人を救い癒すのは
人だ
GOD SAVE THE ROCK‘N’ROLLは
神様に向けた人間の力の証明だ
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