仮設住宅を取り巻く環境が変化し
当然そこに住んでいた皆さんの生活も変化してきて
「支援」の意味が変わり始めてきた現在。
当然 そこに関わる「ボランティア」と呼ばれる僕らも
変わらなくてはいけない。
その一つの方策が
「活動停止」
そんな話を書きました。
でも それは去年くらいから考えていた事。
では何故 急に今 決断したのか?
それは「ボランティア」というものの
本質を僕なりに気が付いてしまったからです。
徐々に災害復興住宅が建設され
分譲地も整備され
荒ごなしにも「形あるものの復興」へ大きく
舵が切られてきた今
その中にも 問題が生まれてきています。
その一つが
被災地域のコミュニティーの崩壊です。
その被災地域コミュニティーの崩壊が叫ばれる中
災害復興住宅などでの
独居老人の問題 孤独死・・
そこが大きな問題としてあります。
そこにどうアプローチしていくか・・
被災地ボランティアはその段階に来た・・
僕らに何が出来るんだろう?
僕はそう思い 考え
模索していました。
が、 その思考の中
気付いちゃったんです。
よくよく考えれば
そんな問題は被災地だけではなく
東京にも相模原にも
全国的な問題で
自分の暮らす地域を横において
何故東北で?
その矛盾に気づいてしまったのです。
もしもそのノウハウやチカラがあるなら
住む地域で発揮するのが筋じゃないのか?
では僕らボランティアとは何か?
そこに考えが行き着いてしまった時
ボランティアとは
「ピンチヒッター」
なんだと思いました。
障がい者の方や お年寄り 世界の貧困や
震災では福島は別か・・如何ともしがたい状況では
継続的にボランティアは必要ではあるけど
東日本大震災の石巻や女川などは意味合いが違います。
つまり
震災の様に
すべての機能 人の動きが崩壊した地域
その地域の人だけでは対応できない状況下になった時
ボランティアと言う他の地域の人々が
その地域の問題を肩代わりしたり
解決したり 手助けする
「緊急避難的存在」がボランティアで
逆に言えば その当該地域に
その地域の人々が
同地域の他者を支える力が戻った時
他の地域から来たボランティアはその活動を地元に移行し
徐々に前線から下がるか フェードアウトすべきで
いつまでも居続ける事は間違いなんじゃないか?
「ボランティアの人に任せておけばいい・・」
そんな 僕らが当たり前の存在になり
僕らが諸問題に対応すれば
本来地元の問題であるはずなのに
地元の人が無関心になる・・
ボランティアグループも
妙な「やりがい」とやらを感じ
自分たちが「必要とされている」と思い込み
「自分たちの為の活動」に堕ちているのを気づかない・・
かつて言われた言葉
「ボランティアの連中がこの街をダメにした」
まさに その通りになろうとしてるのか?
もしかしたら
行き過ぎたボランティアは
地域の力を削ぐ
行為になるんじゃないのか?
被災者・非被災者の
分断を生むのではないか??
この地域コミュニティーの崩壊なんてまさにそうで、
もう石巻にはそれを支える 改善するだけの力はあるはずです。
ここからは「地域」の問題なのだと思うのです。
冷たいようですが 「あとは君たちの問題だ」
その段階に入り始めたと思うのです。
だから今後、僕が模索していこうと思っているのは
被災地地域コミュニティーの再生に尽力する
信頼できる地元の人に、グループに出会えた時
それを支える形で 僕らが前に出るのではなく
支える形で参加する・・その形を探そうとおもうのです。
その時 またcocoroの出番だと思えば
cocoroは活動を再開するでしょう。
cocoroの今までを無駄にせず
さらに役立てる事があるのかを
しっかり見極め、模索していきたいのです。
。。。意外とすぐだったりして(笑)
そんな様々な意味や思いで cocoroは区切りを付けたいと思うのです。
僕は行くペースはおそらく変わらないし
何も変わらないと思いますが
「支援」と言う形では
一旦区切りのつもりです。
2011年4月17日18日が僕の最初の石巻でした。
それから2017年4月17日18日 まさに6年目が区切りになります。
今まで 助けてもらい たくさんのご迷惑やご負担
様々な想いをさせてきてしまい
メンバー各位 ご支援いただいた皆様
申し訳ありませんでした。
そして最後と言うか区切りまで
自分勝手放題で
こう言う形にします!で すみません。
でも
それこそ2011年
毎月の様に以上に
行っていた石巻で学んだはずの
「刻々とニーズは変わり ボランティアがしていいコト
してはいけないコト しなくてはならないコト・・
そこを見極めないといけない」
それを 仮設住宅の固定化の中 忘れていました。
次のステージに向かう時が来たのです。
とは言え
いまだ3万人以上の方が仮設住宅で
6年たった現在も
暮らしていらっしゃいます
それが 現実です。
今まで以上に
真摯に東北に向き合い
何が出来て 何をしてはいけないのか・・
地域コミュニティーの再生に
僕が何かを石巻に投げつけれるか?
その模索を始めます。
なにより みんなで笑える時間が生みだせるよう
僕は走っていきます。
ともあれ 今夜から石巻 いってきます!!
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