2011年最初の石巻の「言葉たち」その2

 

 

昨日の続きです・・昨日の記事

 

 

僕は 2011年3月11日に発災した

 

東日本大震災のボランティア活動を

 

今日までの5年間 

 

皆様のおかげさまで続けさせていただいています。

 

 

僕は2011年4月18日に初めて石巻に入りました


その時にお会いした方々が


僕に話してくれた  


あの日  


そして


あの日からの出来事  


あの日からの想いです。



是非 お読みください



。。。。。。。。。。。。。。。。。





 

 

 


「地獄でした  本当に地獄でした」 


「お母さんがね 子供を濡らさないように水の中を歩いていたの 

そしたら流される人が 助けて!って藁をもすがる思いで 

子供の足を掴んじゃって・・子供ごとその人は流されて行っちゃったの」 

「幼稚園バスがね 横倒しになって そこに火災が来て みんな死んじゃった」 

 


「今したいのは 外食したいかな(笑)焼き肉食べたい びっくりドンキーでもいい」 


「不思議なの 食糧がないときね お腹空かないの

寒くもないの ただ子供たちにって

でね 救助されても 満腹感がないの やっと最近普通になれたかな」 

「頑張ってって言われて やっと頑張ろうって受け入れられてきた」 

「やるしかないよ」 

「一日ご飯は おにぎり1つとゆで卵1つだけ それで一日10時間 看護師も先生も働いてた」 

「チリ地震の津波は 大騒ぎしたのに50センチだったから 今回も甘く見てたんだよね」 

「車にこだわって逃げた人は みんな死んじゃった」 

「連絡がとれなくて だんだん死者の数が増えて

一日たち二日たち あぁ駄目だったんだって思ってたら

泥だらけになって帰ってきたの」 


「はぁ髪を切ったらスッキリした」 

「今日から再スタートなの だから髪をきるの」 

 

 

「電線にですね たくさん本当にたくさん 遺体が引っかかってるんですよ。 
でも勝手にそれを下ろしてあげることが出来ない。

警察がやらないといけないんです。

だから 避難所や給水所に行き時に必ず見るんです。

みんな言うんです 今日は何人みたって」 

「ゴメン・・けんさん・・戻って良いですか?

これ以上いけない・・違うんです・・こんなんじゃないんです・・

この街は・・違うんです・・ネオンがあってね・・こんな暗くないんです・・

昼間は平気なのに・・夜は・・・進めないです・・

見て欲しいって誘っといてごめんなさい・・戻らせてください・・・ 
・・・・馬鹿な話してて良いですか?

・・・ここにラーメン屋あったんですけど 

味の素の味がメチャクチャすんすけど なんか美味いんですよ・・

ここの二階に貸しスタジオがあって 

ここど練習してたんですよ・・僕はベンチャーズがきっかけでドラム始めて 

本来はロックなんス 

東京さ行ってJAZZにかぶれてみようかって(笑)でもロックっす」 

「本当は 添加物とかレトルトとか与えないで

子育てしたいって思ってたけど 打ち砕かれました 

そんな事いってられないから」 

「本当に自衛隊員には感謝してます 本当に頑張ってくれてる」 

「見つかった遺体は下半身だけ。ポケットに免許証が入っててね。 
下半身だけ?そりゃそうよ ビルだって壊す津波よ 人間なんて」 

「石原軍団にはなんも思わないけど 長渕が基地で歌ってくれたのには感動した」 

「お医者さんは医学的に 助けられる 助けられないって線引きできるけど 

看護士はそれがないから 

助けられないけど何か出来たんじゃないかって・・思っちゃいます」 

「私 震災のホンノちょっと前に救急救命に配属になって いきなりですからね・・」  


「避難所で働いてくれてる中学生は 親兄弟なくした子も多いの。 
昼間は笑ってるけど 夜布団の中で声を殺して泣いてるんだって・・」 

「遺族に説明するのが私たち看護士なんです。

先生の説明は専門的だし 

先生様に意見できない的な空気あるじゃないですか?

だからそこで納得されたようでも遺族は私達に再度聞きに来るんです・・・」 

「楽しかった~被災してるの一瞬忘れちゃってた」 

「木を植えたら2年で枯れるあそこに仮設住宅作るんだって」 
「えぇ~でも石巻広い土地ないからね」 

「この地区は天国 ガスも水道も電気もある」 

「僕らは年寄りから チリ地震も 三陸地震も聞いて育ったけど 

いつか風化していた 僕らはこれをまた伝えていかないと 

風化させないように」 

「一気にたくさんの人とお別れしましたが 

こうしてまた新たな出会いがあり

生き残った事を毎日確認し感謝しています。」 

「これからです!!!」 

「来てくれるだけでいいんです。聞いてくれるだけでいいんです。

見たいだけで来ていいんです。

観光でいいんです。

見ればわかってくれると思います 伝えてくれると思います」 

 

 

 

 

 

「必ず 目に焼き付けてください 

写真も撮ってください 

 

一番の被害を見て欲しい そして必ず伝えて欲しい」 



。。。。。。。。。。。。


最後の言葉が

僕のこの5年間の原動力です。


伝える  目に焼き付ける

これを僕は「約束」しました。


必ず伝えます、と





それは 一過性のことではない気がしました。


刻々と変わる  被災地

そしてうつろい流れ 戸惑い 

立ちすくみ  それでももがく 人の心。


僕は それをも含めて 

伝えなくては あの日の 約束は

果たせないと思ってしまったのです。


それからの日々は 過酷でした。

でも 本当に大切な仲間がいてくれました。


今日の 代官山LOOPでの

MBLTフェスは その一つの結実だと思います。







微力な僕を

無敵にしてくれたのは

仲間です。



そんな 愛すべき仲間達と紡ぐ

MBLTフェス。


そこで 僕も「伝える約束」を

また少しでも果たすため

今夜 皆さんのお力をお貸しください。

是非 足をお運びください。




代官山で

待ってるぜ!!