花は咲く~RAINBOW  IN  THE RAIN~

啖呵を切って

強行的にやっちゃった

2回目のクリスマス会。

 

イベントは進み

笑顔の花が咲く・・

 

 

そんな時 

秀ちゃん(帽子の人)

最近じゃ アルペジオとも呼ばれる方。(笑)

 

 

クリスマス会の終盤

す~っと僕のところに来て語り始める

 

「小俣さん。いつもありがとうね。

あれからね 子供らの親と

私たちで話し合いを持ったの。

どうお互い考えて どうお互い思っているか。

お陰でね 少しだけでも歩み寄れたの。

本当に感謝してます」

 

 

僕は

「いえ ホント生意気にスミマセンでした。

ついカッとなって・・・申し訳がざいません」

 

秀ちゃんは僕の肩を叩いて

盛り上がる輪の中に戻って行った。

 

 

 

言っても 年上の方が

クソ生意気などこの馬の骨ともわからない

苦しみも悲しみも ここでの暮らしも

何にも分からない 勘違いの半端なオヤジに

感謝や頭下げるなんて 

そうそう出来る事じゃない。

 

 

でも

この「雨」が僕らと仮設の方々との

間に降ったことで

お互いが 強い何かで結ばれた。

 

虹を見たければ 

雨を嫌がってはいけない

 

 

誰かの言葉。

 

まさに その言葉通りに

虹がかかった。

 

 

 

そして僕らの活動は

みんなの笑顔に包まれ

回を重ねてきました・・・

 

 

って言うのが理想だけど

 

そうは問屋が卸さないのが

世の常・・・

 

 

 

残念ながら

やはり世代間の溝や

生活した来た場所や生活スタイル

「被災度合」「被災と言うモノへの価値観の相違」

・・・・仮設住宅と言う特殊環境は

そんなに簡単

「絆」なんてものを生む土壌は無いの。

 

絆・・

これも最近はやりの「感動ポルノ」に近いね・・

 

 

 

結局彼らは 向き合いきれずバラバラになる。

それの正邪は問う必要はない。

ただ そう言う結果になった。

 

 

じゃぁまたオイラが

首を突っ込めばいいかって言えば

それは許されない。

 

何故なら 俺は

被災者ではなく 

ここで暮らしているわけでは無いから

 

 

彼らの行動や考え 決めごと・・

それを尊重して 

そこにただアジャストしていくだけの存在が

この震災ボランティアの大切なところ。

 

 

ここをはき違えて

首ツッコみまくり かき回し

無責任に去っていくボランティアグループは

たくさんあった。

 

 

俺は忘れてはいけないの

 

「俺は部外者」であるって事を。

 

 

だから このクリスマス会を最後に

子供たちの参加しない

イベントに移行していったのでした。

 

 

虹は 消えるもの

 

 

でも この後日

もめたA副自治会長さん(現自治会長)から連絡が

 

「小俣さん 今度来た時ゆっくり話しませんか?」

 

そこで 僕は今度と言わず

早々に石巻に向かった。

 

Aさんと俺 そして仮設のドン

さかえちゃんと3人で

膝詰めで話をした。

 

仮設の問題点

今まで

これから

俺に対してのこと・・

 

 

虹は消えたけど

それでも人の心には「記憶」があるように

 

あの時かかった「虹」 

かけてくれた「雨」は

 

確実に Aさんと僕の間に

消えない何かを残してくれた。

 

絆じゃないよ

信頼ってやつだと 俺は思う。

 

それが  今に繋がる日々の

本当の始まりになった気がする。

 

 

そして

いよいよ

 

ハナヒラケとの願いを込めて

 

 

明日・・・