4月17日、石巻糠塚仮設住宅お花見会「カンパニオ」

 

まず最初に

 

今年も 僕ら東日本大震災支援グループ・cocoroは

 

宮城県石巻市須江糠塚の 糠塚前仮設住宅を中心とした4仮設住宅の方々と

 

恒例の お花見会を開催させていただきました。

 

 

開催にあたり

 

ご支援・ご協力を本当にたくさんの方々にしていただきましたこと

 

この場をお借りして 厚く御礼申し上げます。

 

本当にありがとうございました。

 

 

当日天気はあいにくの雨

 

それも暴風雨警報が出るにもかかわらず

 

写真のようにたくさんの方々にご参加いただき

 

また 笑顔のすばらしさも見ていただいて伝わる様に

 

素敵な時間を作ることが出来ました。

 

 

熊本の震災を受けての開催という事で

 

いつもと違う緊張感を持ちつつでしたが

 

始めてしまえば

 

兎に角 目の前の人たちと

 

先ずは笑顔になる

 

それだけが僕らの出来ることなので

 

その目的は果たせたように思います。

 

 

本当に皆様のお陰です

cocoroメンバーを代表して

 

心より感謝申し上げます!!

 

 

 

 

 

 

今回の ご報告記事 どう書こうか迷うというか 悩んでいたんだけど

 

詳細は 別に書くことにして

 

先ずは・・・

 

 

僕は この活動、仮設では4年半くらいになるのかな?

 

活動の中で ぼんやり思ってた「方針」というか「想い」がありました。

 

それは「意味がなく 忘れてもらいたい」って文字にすると

 

ニュアンスが伝わらないかもだけど  

 

なんていうか・・・「自分ら」というモノを 存在に

 

何の重さもなく 風とか光みたいに 吹き抜けて 透過してしまうくらい

 

水のように サラッと・・そんな立ち位置でいたいなって。

 

 

 

 

 

ご支援いただいて 活動してきて そりゃないんじゃないの?

 

そう言われるかもしれないけど

 

何だろう・・このイベントの意味づけは 仮設住宅の方 参加いただける方々

 

メンバーも含め それぞれでイイ

 

俺は何も考えない 求めない・・

 

そんな風に考えていました。

 

 

 

 

 

 

多分ね  俺が絶対的な「色」を付けたら 

 

 

凄く窮屈で それに賛同や共感できない人を

 

拒絶してしまう気がして。

 

 

 

 

 

今回 もう何回目かのイベントか 数を数える習慣の無い僕は

 

分からないけど 数を重ねるごと その年 その時の状況で

 

イベントの意味や 参加していただく方の想いは ゆっくり変化してきたと思う。

 

 

 

 

 

「孤独死なんてさせたくない」

 

そんな思いを秘めて始めた最初。

 

同じ被災者同士 連帯し連携し 仮設住宅と言う「仮」のかりそめの

 

コミュニティーでも 閉塞感や重くなる空気をぶっ飛ばそうとした頃、

 

子供の為に何が出来るのか・・それを主眼にしたり

 

やがて 目にし 耳にした 仮設住宅内の争い事や軋轢。

 

偉そうに 口をはさみ

 

仮設住宅の自治会の方々と 言いあいもし 共に泣いたり

 

やがて 人の心が離れていく様に 何も出来なくなったり

 

地元も被災していない人達との交流も加味したり

 

 

そして 仮設を離れた方々と 仮設に残る方との懸け橋になったり

 

 

いろんな時期で 参加してくださる方々の想いで 自然に変わってきた。

 

 

 

 

 

 

そして今

 

震災から5年が過ぎ 

 

仮設を離れる方が増えてきた。

 

それでも 新たな生活の中で馴染めない 溶け込めない

 

一人で暮らさざるを得ないお年寄りの方々の

 

再会の場・・そんな意味もこのイベントには 生まれてきた。

 

 

 

 

すべて 僕が意図なんかしていないこと。

 

 

それが良かったんだなって思えるかな。

 

 

 

 

 

たかが年2回 4~5時間過ごすだけの俺たち

 

それでも 互いに名前や顔を覚え

 

すぐに 笑い声が満ち溢れる会場

 

何も言わなくても 餅をつく係のじいちゃん

 

台所で一緒に野菜を切る おばちゃん

 

洗い物てくれたり 差し入れくれたり

 

そこには 「ボランティア・被災者」なんてものは無く

 

「仲間」

 

 

パンの種類に

 

カンパーニュってのがある。

 

 

 

 

もとの語源は 「カンパニオ」。

 

 

 

パンを分け合う人々

 

 

そういう意味だそうだ。

 

 

さらにそれを辿ると

 

カンパニオは「仲間」になる。

 

 

 

仲間・・・それは「家族」の原点

 

 

 

 

俺らは パンではなく 餅と芋煮という

 

何とも和風なモノを分け合い 

 

 

それ紡いできた「カンパニオ」

 

 

 

俺たちは 「家族」になれたのかな。

 

 

なろうとなんてしていなかった 

 

何の意図も 何の目的もない

 

ただそこにお互いがいて 笑いあい 食べ 歌い 踊り

 

俺たちは

 

応援してくださる皆さんのおかげで

 

参加してくださる 石巻の方々 メンバー

 

そのすべてのお陰で

 

「家族」になれた

 

今回そんな気持ちになった。

 

 

 

始まりは

 

悲劇

 

そこは かえられない。

 

 

でも

 

「家族」なら そこを越えていける。

 

 

 

 

本当に 今回も多大なるご支援 ご協力賜り

 

心より感謝申し上げます

 

 

ご支援いただいた皆様も

 

カンパニオです。

 

 

もう 石巻の「カンパニオ」に会いに行く

 

次の計画は動き出しています。