毛量が多いから髪が膨らむ?
頭の形が悪いから 髪も膨らむ?
毛が太いから 髪が膨らむ?
「だから多めに すいてください!!」
言っちゃうでしょ??
で 理美容師さん
「スキばさみ」ですくでしょ??
ガシガシすくでしょ??(涙)
でも その時はいいけど 1~2週間後とかに
ぼわっ!!って
膨らんでこない??
だいたい スキバサミは
中間~毛先にかけて入れるモノ・・
そう 根元から中間までの髪の量は
変わらない!!
ましてや
こういう切り口になるでしょ?
短い毛は 立ちあがりやすい
ってことは・・
こうなる・・
毛先の薄く 軽くなった部分を下支えして
膨らむ原因にもなりえる・・
スキバサミって使い方間違えると 怖いんだよ~。
でも 量は減らしたいよね?
じゃぁどうするか?
僕はね まずは骨格から考えるタイプ
髪の量をどうこう言う前に
骨格的要因で
膨らんでないか見る。
日本人の頭は基本左側サイドが膨らんでて
右サイドが凹んでることが多い。
目をつぶって 人差し指を 頭のてっぺんに置いてごらん。
そこから目をつぶったまま 耳の上まで指を滑らせてみて。
指先が感じるでしょ? 左右の骨格の膨らみの違いを。
そう、この骨格がまず毛量以上に
左右の髪の膨らみのバランスを崩す要因と
僕は考えるのさ。
そこから カットでのアプローチを考える。
スクのではなく まずは骨格に対して
どう切り どう切り口を変えていくか?
そこから入るのねン(^^)
スクって行為は ある意味、乱暴な行為で
本当はそうじゃないのに
その場しのぎ的にやってるのを たまに見受けるの・・
だから スクって技術に物凄く神経を使いたいタイプなのさ。
で 髪の太さは変えられないけど
ヘアスタイルや 骨格で大まかな 毛量コントロールしてから
いよいよ
梳きバサミ・・は あんま使わず
僕は 「ちまちまカット」に入ります!!
*説明しよう!!チマチマカットとは 髪の根元 本当に
地肌から 髪を2~3本ずつ切り取る技法で
僕のオリジナルだから
他店で言っても「はぁ~??」と言われるので注意!!
切ってる姿をみて お客様が「何ちまちまやってんのよ?」と
言ったんで ちまちまカットと命名された。
こんな感じで
スクと言うより 「抜く」イメージで考えると
分かりやすいかな?
スクのは
こうでしょ?
でも
抜くってのは
こうなる。
すると スクのは中間から根元の毛量が変わらないのに対して
抜くのは もう 完全に毛量が減る!!!
これを毛量の多い部分や全体にすると
がく~んてボリュームが減るのだ!!
その例で・・・
このウィッグ 向かって右半分に
ちまちまカットをしたところ・・・
ずん!!!!
比べると・・・
どう??
減ったでしょ??
昔から「チューニング」って技法があったんだけど
その改良版が「ちまちまカット」!!!
髪の長さを変えず 髪に軽さと空気感と
スムーズな指通りを生み出します!!
左は ビフォー 右はアフター
後ろから見ると・・
左が ちまちました方ね。
かなり減ってるでしょ?
でもね 実は 全体でちまちまして 抜いた量は・・
これくらい ↓
意外に少ないでしょ??
ここがポイント!!
梳きバサミでガンガンすけば 髪のバランスが崩れる
ヘアスタイルだって壊しちゃうの。
でも このボリュームの減り方で この程度のカット量。
スタイルは崩さずに その後のパーマとかにも影響は最小
癖も落ち着き 指通りも良くなる・・
髪の量が多い=スイてください
これは お客さまは仕方がないよね。
分かんないもんね どう言えばいいか。
だから
そういう注文をもらった
僕ら理美容師が 考えなくちゃいけない。
何が目的で そのためにどうやって どの技法で
髪の量を減らすか。
スクだけが 毛量を減らす技術じゃない!!
スタイル全体で考えるのが 僕らの仕事。
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